@article{oai:kuins.repo.nii.ac.jp:00000808, author = {土井, 茂桂子}, issue = {61}, journal = {神戸山手短期大学紀要}, month = {Dec}, note = {訪日外国人があげる日本食は昭和の時代にあげられていたものと違ってきている。現在、多くの訪日外国人が楽しみにしているという日本食というと、ラーメンやカレーなど、日本の伝統食というより、近代日本食ともいえる新しい日本食のジャンルともいえるものである。そもそも天ぷらも元をたどればポルトガルから伝来してきたものであり、現在の日本食は外来からものも積極的に取り入れながら、時代を経て日本の風土や人々になじむ形に変化して定着されてきたものといえなくはない。  本稿では、外国のものを積極的に取り入れ変化を遂げてきた日本の飲食の次の時代を睨む過渡期の素材として、アフタヌーンティーに着目した。  喫茶の習慣は世界各地で見られるが、アフタヌーンティーという名の下の喫茶菓習慣は紛れもなく英国のものである。この英国の習慣をベースとした喫茶商品はヴィクトリア時代の華やかなパーツと相まって世界中に認知され、英連邦の様々な場所で習慣としてばかりでなく、英国の香りを発信するメニューとしてホテルのティーラウンジを始めとした飲食店の優雅なメニューとして存在し、それをイメージ踏襲し、英連邦のみならず日本でも人気のアフタヌーンティーメニューが見られるようになっている。しかし、現在見られているアフタヌーンティーのメニューがどこまでトラディショナルな姿をとどめているのかというと、それは否であると言わざるを得ない。喫茶の習慣はそれぞれの国々で根付き形成されてきたものが既にあるわけで、丸ごとヴィクトリア時代を踏襲した英国流とはいかない現状がある。しかしながら、近代文明と共に西洋先進国の慣習を範としてそのニュアンスを受けて西洋化を進めていった国々や入植に伴って多くの英国人が定住あるいは往来した国々が多かったことから、豊かな喫茶時間の象徴商品として ‘アフタヌーンティー’ は共通語として世界中で認知されるものとなっていったのである。  では、現代人は何をもってアフタヌーンティーと言うのであろうか。また、日本の消費者はどこに目を向けてその商品を購入するのであろうか。  これらのことを念頭に置き、日本におけるアフタヌーンティー商品がどのような形で今後、どのような魅力ある発信を遂げて展開されていくのだろうかということに着目していく。}, pages = {55--78}, title = {「アフタヌーンティー」という外来社交文化商品の現状と展望}, year = {2018} }